日本で働く

日本での就職

就職活動のスケジュール

日本の就職活動は、卒業予定の学生を一括して求人し、在学期間中に採用試験を行います。また、多くの企業で同じ採用スケジュールで採用活動を行います。そのため、採用のタイミングは年に1度となるので、採用の時期を逃すと就職が難しくなります。

日本の就職活動は、2021年現在、最終学年の一つ前の学年(学部3年生、修士1年生、博士2年生)の3月1日から開始され、終了するのは4ヶ月後の6月中旬ごろとなります。

日本の就職活動は、早期に始まり、4ヶ月という長い期間で行われる特徴があります。

(スケジュール)例:2022年3月卒業・2021年9月卒業見込者

2021年
3月
2021年
4月
2021年
5月
2021年
6月
2021年
7月
2021年
8月
2021年
9月
2021年
10月
2021年
11月
2021年
12月
2022年
1月

エントリー

企業によっては、10月以降も採用活動を行っているので、就職が決まらなかった学生は引き続き就職活動を行います。

合同企業説明会/会社説明会

エントリーシート(履歴書)提出

適性検査・筆記試験

面接

内々定

※2021年9月卒業見込者の入社年月が2022年4月になる場合もあります。

入社時期の確認をしながら就職活動を行いましょう。

就職活動の手続きと採用試験

エントリー(3月~5月)

「エントリー」とは、個々の企業への資料請求や情報提供の申し込みをする事です。エントリーをすると、その企業への採用情報や企業情報、説明会の案内などがメールや郵送などで送られてきます。エントリーは、就職情報サイト(求人情報や合同企業説明会などの情報が掲載されているサイト)や各企業のホームページ、合同企業説明会等で行うことができます。

合同企業説明会/会社説明会(3月~5月)

就職活動が開始された直後から実施されるのが、「合同企業説明会/会社説明会」です。合同企業説明会や会社説明会へ参加することで、企業のホームページで公表されていない内容の説明を聞いたり、採用担当者へ質問をすることにより、その企業の詳細な情報を入手することが可能となります。会社説明会は2つに分類できます。企業が単独で開催する会社説明会、複数の企業が合同で開催する合同企業説明会です。それぞれの特徴を理解して効果的に参加するようにしましょう。

エントリーシート提出(3月~6月)

就職活動の試験において、最初に行われるのがエントリーシート提出(書類試験)です。エントリーシートを提出することにより、企業への採用試験へ正式な申し込みとなります。

適性検査・筆記試験(3月~6月)

適性検査や筆記試験は学生が一定レベルの知力や学力に到達しているか、仕事で必要な思考力や判断力、作業の速さ、処理能力、正確さなどを有しているかを把握するために実施されます。また応募者が多い企業が効率的な選考材料として使われています。

面接試験(6月~)

日本の面接試験は、一つの企業で3 回以上実施されるのが一般的です。複数回実施する理由は、応募者の性格や思考などをさまざまな立場の人に見てもらい、その企業にとって良い人材かどうかを見極めるためです。

内々定・内定(6月~)

最終選考を終えて、企業から採用の意思を伝えるのが内々定(仮の合格通知)です。第一報は電話で伝えられることも多いようですが、その後、「内定通知書」が送付されます。すでに他社から内定を得ている場合やその企業に入社する意思がない時には、早めに誠意をもって辞退を申し入れましょう。その後10月に正式な内定(正式な合格通知)となります。

就職活動の準備

自己分析

自己分析とは、自分の長所や短所、好き嫌い、専門や能力、興味、将来の夢、価値観、人生観について、あらためて自分に問いかけ、整理してみることです。自分に向いている仕事ややりたい仕事を見つけるため、エントリーシートや面接で自分を上手にアピールするために行う準備です。

業界・企業研究

「業界」とは、活動内容で産業を分類したものです。希望する企業選びのための第一歩が「業界・企業研究」です。自分が希望する業界や企業を見つけるため、エントリーシートや面接で回答する志望動機を明確にするため、自分の長期的なキャリアビジョンと仕事や人生において自分のなりたい姿と合っているかを考えるために行う準備です。

OB・OG訪問

希望の企業で働く大学の先輩や交友関係の知り合いを訪問して、ホームページではわからない情報を収集するための準備です。会社説明会などのオフィシャルな場では聞きづらい質問などを行うことで、希望企業の理解が深まります。

エントリーシート・面接対策

採用試験であるエントリーシートの作成や面接への対策を行うための準備です。

対策の詳細については、Chapter 4. 日本の就職試験を参照してください。

(日本学生支援機構 客員研究員 久保田 学 監修)

<参考>

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